HACCPの適用範囲
食品安全の基礎であるHACCP(ハサップ)は、いわゆる食品業界(食品製造業)だけでなく、飲食業や流通業など、食品の提供に関わるさまざまな場所で適用されます。
例えば、次のような業種です。
食品製造業
食品の製造プロセスにおいて、原材料の受け入れから加工、包装、出荷までのすべての段階でHACCPが適用されます。製品の品質と安全性を確保する基礎としてHACCPが位置づけられます。
食品サービス業(飲食業)
レストラン、カフェ、ホテルなどの食品サービス業(飲食業)においても、HACCPの適用が求められます。食品の調理、保存、提供の過程でのハザード分析と管理が重要です。
流通業
食品の輸送、保管、配送などの流通業においても、HACCPが適用されます。輸送時の環境(例えば、温度)の管理、衛生状態の維持など、安全性を確保するための対策が取られます。
容器包装製造業
食品の容器や包装材も、その製造や流通過程において安全が確保されていることが重要です。
HACCPの目的
HACCPの目的は、もちろん食品の安全性を確保し、消費者の健康を守ることです。
7原則12手順によってHACCPによる食品安全体制を構築することで、より高度な食品安全体制を構築する土台ができ、またこのHACCP体制が品質を確保するための土台にもなります。
食品安全のために幅広くすべての食品事業者に適用されるHACCPは、食品の安全性や品質を追求するうえでまずはじめに取り組む基礎となるのです。
はじめて食品安全の担当になったら
食品安全の担当になった場合、最初に理解する必要があるのがHACCPの7原則12手順でしょう。
一般的な衛生管理を含めて、HACCPは食品安全の基礎です。
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